ゲーテ試験のPC受験の落とし穴と、レベル別合否システムの違い

Goethe 試験について

1. ゲーテ試験の「合否システム」の違いに注意!

ゲーテ試験は、受験するレベル(A2かB1以上か)によって、合否の決まり方が異なります。

ここを勘違いしていると、「合計点数は足りていたのに不合格になってしまった」という悲劇が起きるため、必ず頭に入れておきましょう。

A1〜A2, C2:筆記と口頭の2ブロック制

A1, A2, C2の試験は、4科目すべてがバラバラになっているわけではなく、

試験は「筆記(Lesen, Hören, Schreiben)」と「口頭(Sprechen)」の2つのブロックに分かれています。

  • 配点: 4科目それぞれ最大25点満点(合計100点満点)
  • 合格ライン: 全体で「60点以上」かつ、以下の最低ラインを両方クリアすること
    • 筆記ブロック(75点満点): 最低45点以上
    • 口頭ブロック(25点満点): 最低15点以上

【再受験の「1年&同会場」ルールに注意!】
もし合計点が60点以上であっても、どちらか一方のブロックが最低点を下回った場合は不合格となります。
ただし、合格した方のブロックは免除され、次回は「落ちた方のブロックだけ」を部分再受験することが可能です。 

ここで絶対に知っておくべきルールが2つあります。

  1. 有効期限は「1年以内」: 最初の試験日から1年(12ヶ月)以内に再受験をクリアしなければ、免除は無効になり、また全科目やり直しになります。
  2. 「同じ会場」でのみ有効: 例えば「東京会場」で筆記だけ合格した場合、部分再受験ができるのは「東京会場」のみです。「京都会場」で口頭だけ受ける、ということはシステム上できません。

※なお、不合格者には次回の受験料が安くなる「割引コード」が発行されることがありますが、こちらのコードの有効期限は「6か月間」と短めになっていることが多いので注意してください。

B1, B2, C1:4つのモジュールが完全に独立!

B1, B2, C1は、システムがガラリと変わり、4つの科目(Lesen, Hören, Schreiben, Sprechen)が完全にバラバラの「独立した試験」として扱われます。

  • 合格ライン: 各モジュール(100点満点)で60点以上を取れば、その科目は合格!
  • 再受験の期限: 4科目すべてを合格するまでの有効期限(タイムリミット)はありません。何年かけて1科目ずつ揃えていっても、最終的に4つ合格すれば一生有効な全体の合格証になります。

【メリット】
もし一度の試験で「Schreibenだけが50点で、残りの3科目は合格だった」という場合、次回の試験では落ちたSchreibenだけを買い直して受験すればOKです。最終的に4つの合格証が揃えば、1枚の大きなB1合格証(Zertifikat)に合体させることができます。

⚠️注意点

  • 1年以内に「同じ会場」で4科目揃えた場合:
    すべての科目が1枚の綺麗な紙にまとまった「統合合格証(総合証明書)」が発行されます。
  • 1年を超えてバラバラに揃えた場合:
    モジュールごとに1枚ずつ、「計4枚のバラバラの合格証書」になります(後から1枚に合体不可)。
    ※ビザや大学への提出時は「4枚セット」で出せば効力は全く同じですが、管理の手間が増えます。

2. 知っておきたい!PC受験(デジタル試験)の注意点

最近増えているPC(パソコン)を使って解答するデジタル試験。

デジタル試験とは?!

結果が早く出るメリットがありますが、対策なしで挑むと当日に焦る「落とし穴」があります。

特に注意すべきポイントを4つお伝えします。

① ドイツ語特有のキーボード配列に注意!(YとZが逆、ウムラウトの出し方)

PC受験のSchreiben(作文)で、日本の受験生が一番パニックになるのが「キーボードの文字配列がドイツ語仕様(QWERTZ)に切り替わること」です。

当日はいつも使っている日本のキーボードとは以下の部分が変わるため、必ず事前に頭のシミュレーションをしておきましょう。

  • 「Z」と「Y」の位置が入れ替わっている
    • ドイツ語キーボードでは、一番上の列にある「Y」の場所に「Z」が配置されています(逆も然り)。zu や jetzt など、ドイツ語で超頻出の「Z」を打つときに、いつもの癖で「Y」を打ってしまわないよう注意が必要です。
  • ウムラウト(ä, ö, ü)とエスツェット(ß)の場所
    • 普段「P」や「L」の右隣にある、日本のキーボードの「ほ」「へ」「む」などの記号キーが、それぞれ ü ö ä に変身します。
    • ß は、数字の「0」の右隣(日本の「ほ」のキー)あたりに配置されます。

【合格のためのアドバイス】
試験中に「あの文字どこだっけ!?」と探しているだけで、制限時間はどんどん削られてしまいます。

普段使っているパソコンの言語設定に「ドイツ語」を追加し

試験の数日前だけでも「ZとYが逆の感覚」や「ウムラウトのキーの位置」を指に覚え込ませておくことを強くおすすめします!

② リスニングは「個別ヘッドホン」で超集中できる!

デジタル試験(PC受験)では、リスニング(Hören)の際に教室のスピーカーから全員で音を聞くのではなく、受験者一人ひとりに個別のヘッドホン(またはヘッドセット)が配られます

パソコンの画面上で自分に丁度いい音量にいつでも個別に調整できるため

「音が小さくて聞こえなかった」という不満がゼロになります。

周りの鉛筆の音や咳払いなどの雑音も遮断できるため、集中しやすいと大好評です。

③ 私物の筆記用具は禁止!でも「紙とペン」は配られます

不正防止のため、受験生自身のノートや筆記用具の持ち込みは一切禁止されています。

紙の試験のように「問題文の単語に直接丸をつける」「余白にガリガリ日本語でメモを書く」といったことはできませんが

会場で公式のメモ用紙(白紙)とボールペンが支給されるので手書きのメモは可能です(※これらは試験終了後にすべて回収されます)。

画面を見ながら手元の紙にメモを取る「視線の移動」が発生するため、普段から画面を見て手元にメモする練習をしておきましょう。

④ 画面上での「ハイライト機能」を使いこなそう

紙のようにペンで問題文に直接書き込めない分、パソコンの画面上で、気になる単語を選択して「ハイライト(マーカー引き)」をする機能が備わっています。このデジタル機能に慣れておくことが、長文読解(Lesen)で時間を節約する合格への近道です。

3. 試験結果(合否)が出るまでの期間はどれくらい?

 試験が終わった後、最も気になるのが「いつ結果がわかるのか」ですよね。

日本国内のゲーテ試験では、結果の出方に独自のルールがあります。

  • 公式発表は「4週間後の同じ曜日(18:00)」が目安
  • 日本国内の会場(東京・京都など)では、公式にはペーパー試験・PC受験問わず「試験日より4週間後の18:00」に会員サイト(mein.goethe.de)上で公開と案内されています。 
  • 実は「約2週間」でフライング発表されることも!
    公式には4週間とされていますが、受験者が少ない時期やレベルの場合、採点がスムーズに終わり、実際には試験から約2週間ほどでこっそりマイページに結果が反映されるケースもあるようです。試験が終わったら、2週間を過ぎたあたりからこまめにマイページをチェックしてみるのがおすすめです!

4. 知っておくべき!合格証書の「完全デジタル化」の罠 

無事に試験に合格した後、証明書(Zertifikat)の受け取り方にも、日本独自の最新ルール(2024年3月改定)があります。 

以前は「厚紙の合格証が家に郵送で届く」システムでしたが、

現在は合否発表から1週間以内に、マイページから公式のデジタル証明書(PDF)を無料でダウンロードする形になっています。ビザの申請や大学への提出は、このPDF印刷でそのまま対応可能です。 

どうしても従来の厚紙の立派な合格証書が手元に欲しい場合は、語学コース事務所へ別途依頼を出す必要があります。

その際、発行手数料として6,000円(税込)👀‼️がかかりますので、コレクションとして手元に残したい方以外は、無料のPDFダウンロードで済ませるのがスマートです。

「ドイツのビザ申請や大学への提出は、無料のデジタル証明書(PDF)を印刷したもので基本的にそのまま受理されます。 提出先がオンラインで本物か確認できる仕組みになっているため、わざわざ6,000円を払って紙の証書を頼まなくても大丈夫なケースがほとんどです。

ただし、提出先から『紙の原本必須』と指定されている場合だけは、念のため事前に確認するか有料発行を検討してくださいね」

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今回はシステム上の解説でしたが、テストの内容と採点の秘密についても確認しておいてくださいね!A2採点基準Lesen/Hören
A2採点基準Sprechen
A2採点基準Schreiben

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