当日の試験の流れ
準備室から試験室に入るまでの流れは以下の通りです。
準備室(15分間)
- 手元に「Teil 1(共通の共同計画)」の用紙1枚と、「Teil 2(プレゼン)の異なる2つのテーマ」が書かれた用紙が配られます。
- まず、Teil 2の2つのテーマから、自分が一番話しやすそうなものを1つ選びます。
- 選んだプレゼンの構成を練りつつ、Teil 1(共同計画)のメモも同時に作ります。
※時間配分に注意!Teil 2のプレゼンの方が準備に時間がかかり、配点も高いですね。(参考ページ:Goethe B1 Sprechenの評価基準と配点の仕組み)
逆に、共同計画は相手の出方が予想できないので、完璧には準備できません。自分が提案したい部分や主張したい意見などを軽くメモする程度にとどめましょう。
試験室(本番・約15分)
- ペアの受験生と2人で試験室に入ります。試験官も二人います。
- まず試験官2人が自己紹介し、続いて軽い質問を投げかけます。この部分は評価とは無関係です。
- Wie heißen Sie?
- Woher kommen Sie?
- Wie lange lernen Sie schon Deutsch? など
- Teil 1:共同計画(約3分)
- Teil 2:プレゼンテーション(各自約3分)
- Teil 3:質問とフィードバック(各自約1〜2分)
今回の記事では、Teil 1の計画の進め方を具体例を交えて解説していきます。
Teil 2の解説はこちらから
B1 Sprechen Teil 1 とは
Goethe B1のSprechen Teil 1は、ペアの受験生と協力して、一つのイベントや行動の計画を立てる問題です。
Teil 2とは違い、一人で話すのではなく、相手とのやり取りが求められます。
提案 ➔ リアクション ➔ 調整 ➔ 決定
この流れができているかがポイントになります。
難しい単語を使う必要はありません。大切なのは、一言で終わらせず、相手の意見を受け止めて返すことです。
問題例
今回は、ゲーテ公式HPのモデル問題(Modellsatz)に掲載されている定番テーマ「入院したクラスメイトのお見舞いとサポート」を例に解説していきます。
問題用紙には、以下のようにシンプルに「決めるべき項目」だけが箇条書きで書かれています。
【問題文(Goethe-Institut 公式モデル問題より)】
Teil 1 Gemeinsam etwas planen (Dauer: circa drei Minuten)
Ein Teilnehmer aus dem Deutschkurs hatte einen Unfall und liegt im Krankenhaus. Diese Woche möchten Sie ihn besuchen und ein Geschenk von der ganzen Gruppe mitbringen. Nächste Woche kann er das Krankenhaus verlassen. Da er allein lebt, wird er Hilfe brauchen. Überlegen Sie, wie Sie ihn unterstützen können.
Besuch im Krankenhaus und Hilfe planen
- Wann besuchen? (Tag, Uhrzeit?)
- Wie hinkommen?
- Was mitnehmen?
- Wie kann man helfen? (vom Krankenhaus abholen, einkaufen, …)
- …
①問題用紙には、まずシチュエーションが書かれています。なるべく具体的なシチュエーションを頭の中に素早く思い浮かべましょう。
②そして、話し合うべき4つのポイントが書かれています。
その4つのポイントというのは、そのアクティビティの日時(Wann?)、どうやって(Wie?)、具体的内容(Was?)、担当者(Wer?)、移動手段(Womit?)といった内容です。どれから決めるかは自由です。
③15分の準備時間に一連の流れを予想し、それぞれの質問に対して短いメモを書き込みましょう。
どのように会話をスタートできるかも考えておきましょう。
④ペアの相手に対してSieでいくのかduでいくのかも事前に決めておきましょう。
話すチャンスがあれば一言伝えたり、試験が始まってから一言添えてもいいと思います。
それでは次に実際の試験を想像して、以下の流れで会話を作っていきます。
提案する
↓
相手の意見に反応しつつ別案を提案する
↓
相手の意見に賛同する
↓
一つに決める
会話例
① 提案する
☆ Hallo! Hast du schon gehört? Markus hatte einen Unfall und liegt im Krankenhaus. Wollen wir ihn vielleicht am Samstag besuchen?
ハロー!もう聞いた?マルクスが事故に遭って入院しているんだって。今週の土曜日にお見舞いに行かない?
② 相手の意見に反応しつつ、別案を提案する
★ Oh, das tut mir leid zu hören! Am Samstag würde ich gerne mitkommen, aber da muss ich leider den ganzen Tag arbeiten. Wie wäre es stattdessen am Sonntag um 14 Uhr?
えっ、それは気の毒に!土曜日は一緒に行きたいんだけど、残念ながら一日中仕事があるんだ。代わりに日曜日の14時はどうかな?
③ 相手の意見に賛同する
☆ Ja, Sonntag um 14 Uhr passt mir auch prima. Und was können wir ihm mitbringen? Ich schlage vor, dass wir ihm ein paar interessante Bücher kaufen, weil er sich im Krankenhaus bestimmt langweilt.
うん、日曜日の14時なら私も都合がいいよ。それで、彼に何を持っていこうか?病院で退屈していると思うから、面白い本を何冊か買って持っていくことを提案するよ。
★ Das klingt gut, aber ich denke, eine schöne Blume und eine Karte von unserem Kurs wären noch besser. Was meinst du?
いいね。でも、綺麗な花と私たちのクラスのみんなからのカードの方がもっと良いと思うな。どう思う?
☆ Stimmt, du hast recht! Eine Karte von allen ist eine wunderbare Idee. Übernimmst du das mit der Karte? Ich kann mich dann um die Blumen kümmern.
確かに、君の言う通りだね!みんなからのカードは良いアイデアだ。カードの件は君が担当してくれる?私はお花の方を準備するよ。
★ Abgemacht, so machen wir es! Übrigens, wie kommen wir eigentlich zum Krankenhaus? Fahren wir mit dem bus?
決まり、そうしよう!ところで、病院へはどうやって行こうか?バスで行く?
☆ Mein Auto ist gerade kaputt, deshalb ist der Bus eine gute Idee. Treffen wir uns am Sonntag um 13:30 Uhr an der Bushaltestelle vor dem Bahnhof?
私の車がちょうど壊れているから、バスは良いアイデアだね。日曜日の13時半に駅前のバス停で待ち合わせしない?
★ Ja, perfekt. Und noch etwas: Nächste Woche wird Markus ja entlassen und er lebt allein. Wie können wir ihm helfen? Ich könnte für ihn einkaufen gehen.
うん、完璧。それともう一つ、マルクスは来週退院するけど一人暮らしだよね。どうやって彼を助けられるかな?私は彼の代わりに買い物に行ってあげられるよ。
☆ Super! Dann kann ich ihn am Montag mit dem Taxi vom Krankenhaus abholen. Ich rufe ihn heute an und frage ihn, ob das okay ist.
素晴らしい!じゃあ私は月曜日にタクシーで彼を病院まで迎えに行くよ。今日彼に電話して、それで大丈夫か聞いてみるね。
★ Das ist ein toller Plan! Ich freue mich auf Sonntag. Bis dann!
良い計画だね!日曜日を楽しみにしているよ。じゃあまたね!
☆ Ich mich auch! Tschüss!
私も楽しみ、じゃあね!
このように、お互いの状況やアイデアを持ち寄りながら、合意形成に向けて会話を 進めていきます。
一文一文をバラバラに設置するのではなく、使えるところは接続詞でつなぐ意識をしましょう。
また試験では、一定の表現の繰り返しではなく、バリエーション豊かに提案や応答ができると評価につながりやすくなります。
使える表現
リアクション→反対
- … würde ich gerne, aber da muss ich leider arbeiten.
- Das klingt gut, aber ich denke, dass… besser wäre.
- Wie wäre es stattdessen am… ?
- Ich weiß nicht. Vielleicht sollen wir lieber…?
別案を出す場合も、一旦相手の意見を受け止めます。その上で、自分の案を提案します。
リアクション→賛成
- Das passt mir prima / gut.
- Das klingt gut / Das ist eine wunderbare Idee!
- Da hast du recht, so machen wir es.
- Das gefällt mir. So machen wir das!
- Damit bin ich einverstanden. Könnten wir dazu auch noch…?
役割分担を決める
- Übernimmst du das?
- Ich kann mich um … kümmern, und kannst du…?
- Ich bringe … mit, und was könntest du vorbereiten?
まとめ
B1の口頭試験 Teil 1において重要なのは、単に自分の主張を展開することではなく、対話を通じて相手と合意を形成していくプロセスです。
円滑に進めるために、以下のことに注意して進めましょう。
- 相手の状況や意見に対して適切な応答(賛成、反対、妥協案の提示)
- 具体的な役割分担
- 対話をつなぐ姿勢
試験当日の設定は実際の状況と一致している必要はなく、会話のラリーを持続させるため、ある程度割り切って(話を盛ったり作ったりして)計画を成立させることも大切です。
他の問題例は次のようなものがあります。一度単語や状況を準備していると何が来ても怖くないですね!
・学期終わりのお別れパーティ
・クラス主催で蚤の市開催
・日帰り旅行計画など
次はTeil 2 プレゼンテーションの説明に進みます。



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