Goethe-Zertifikat B1の筆記試験(Schreiben)Teil 3は、上司や学校の先生といった目上の人に向けたフォーマル(公式)なEメール(約40語)を書くタスクです。
Teil 1(友人へのメール)やTeil 2(意見の書き込み)に比べて目標語数が半分で、配点も低めなので、制限時間も短めにさらっと済ませられると理想的です。
目安目標時間は以下の通り。清書や見直しの時間もありますので、実際にはもう少し短いと考えてくださいね。(参考:B1 Schreiben(作文試験)の評価基準と配点の仕組み)
- Teil 1(友人へのメール):20分
- Teil 2(掲示板への意見書き込み):25分
- Teil 3(上司・先生へのメール):15分(※目安)
Teil 3は、フォーマルな手紙の「型」をしっかりマスターすれば、実は満点が狙いやすいセクションとも言えます。
※本記事の構成やポイントは、ゲーテ・インスティトゥート(Goethe-Institut)が公開している試験モデル問題や採点基準を参考にしています。
まず実際に典型的な問題例と解答例を見ていきましょう。
その後に重要ポイントや構成、時間内に書き切るコツなどを詳しく確認していきます。
1. 典型的な問題例と解答サンプル
問題例(Aufgabe 3)
Aufgabe 3 Arbeitszeit : 15 Minuten
Ihre Kursleiterin, Frau Müller, hat Sie zu einem Gespräch über Ihre persönlichen Lernziele eingeladen. Zu dem Termin können Sie aber nicht kommen.
Schreiben Sie an Frau Müller. Entschuldigen Sie sich höflich und berichten Sie, warum Sie nicht kommen können.
Schreiben Sie eine E-Mail (circa 40 Wörter).
Vergessen Sie nicht die Anrede und den Gruß am Schluss.
【日本語訳】
- 状況: コース担当講師のミュラー先生が、あなたの個人的な学習目標についての面談にあなたを招待しました。しかし、あなたはその日時に行くことができません。
- ミュラー先生に向けてメールを書いてください: 丁寧に(フォーマルに)謝罪し、なぜ行けないのか理由を説明してください。
- ※約40語でメールを書いてください。始まりの挨拶と結びの挨拶を忘れないこと。
A2の手紙の時や、Aufgabe 1 とは違い、3つの点が分けて書かれていません。文章の中に通常2つの指示が隠れている形ですので、しっかり指示の部分を読み取るようにしましょう。
解答サンプル(約45語)
Sehr geehrte Frau Müller,
vielen Dank für die Einladung zu dem Gespräch.
Es tut mir sehr leid, aber ich kann leider nicht zu dem Termin kommen, weil ich an diesem Tag eine wichtige Arztuntersuchung habe.
Ich bitte Sie um Verständnis.
Mit freundlichen Grüßen
[あなたのファーストネーム + 苗字]
2. 採点官に評価される3つのポイント
Teil 3では、Teil 1の「友人向け」とは180度異なる「ビジネス・オフィシャルな態度」が採点基準として厳しく見られます。以下の3点を必ず意識してください。
- フォーマルな「型(Sieの世界)」を徹底する
- 相手は先生や上司であることが大半です。親しい間柄で使う
duやihrより、Sie/Ihr/Ihnenを使い、大文字で書くルールを守りましょう。
- 相手は先生や上司であることが大半です。親しい間柄で使う
- 指示されて入るポイント(「謝罪」や「理由」など)を確実に盛り込む
- 問題文にある指示(今回は「丁寧に謝る」「行けない理由を言う」)を書き漏らさないでください。文字数が40語と短い分、1つの要素が抜けたときの減点ダメージが非常に大きくなります。
- 語数(約40語)に注意
- 30語未満は減点対象になります。逆に、ダラダラと長文を書きすぎるとフォーマルメールとしての簡潔さが失われ、ミスが増える原因にもなります。40語〜50語前後に収めるのがベストです。
3. メール作成の基本構成(テンプレート&表現一覧)
フォーマルメールは以下の5つのパーツで構成します。①、④、⑤は固定の定型文(テンプレート)です。不安なく書けるようにしておきましょう。
| パーツ | 役割と使える定番フレーズ |
|---|---|
| ① 最初の挨拶 | Sehr geehrte Frau [苗字], (女性へ)Sehr geehrter Herr [苗字], (男性へ)※次の行は小文字から始めます!※相手の苗字は問題文(今回は Frau Müller)から正確に書き写してください。 |
| ② 導入 (お礼や、連絡の目的を伝えるなど) | vielen Dank für Ihre Einladung.(お招きありがとうございます。)vielen Dank für Ihre E-Mail.(メールありがとうございます。)Ich schreibe Ihnen, weil...(〜のため、メールを差し上げました。) |
| ③ 本文 (指示への回答) 予定の変更・再提案 アポイントのキャンセル 問い合わせ・質問・お願いなど | テーマに応じて「謝罪」「理由」「お願い」などを丁寧に記述します。 【謝罪の定番】 Es tut mir sehr leid, aber ich kann leider nicht zu dem Termin kommen.(大変申し訳ありませんが、そのアポイントには伺えません。)【理由の定番(weil… / da…)】..., weil ich arbeiten muss.(〜仕事があるため)..., weil ich krank bin.(〜病気のため)【クッション言葉・結び】Ich bitte Sie um Verständnis.(ご理解のほどよろしくお願いいたします。) |
| ④ 結びの挨拶 | Mit freundlichen Grüßen※Teil 1同様、最後にカンマ(,)やピリオド(.)は一切不要です!改行して名前を書きます。 |
| ⑤ 署名(名前) | [名前 + 苗字]※フォーマルメールなので、自分の名前はフルネームで書くのが鉄則です。 |
4. 時間内に40語をスマートに書き切るコツ
- 理由はシンプルでOK!嘘の設定で構わない
- 行けない理由は「病気」「仕事」「試験」「外せない用事(Arztterminなど)」など、自分が一番ミスなく書ける簡単な単語を選びましょう。内容の真実味ではなく、文法的に正しいかどうかが採点対象です。
- 最初の挨拶と結びの挨拶も語数に含まれる
Sehr geehrte Frau Müller,(4語)やMit freundlichen Grüßen(3語)+ 自分のフルネームもすべて語数としてカウントされます。そのため、本文(中身)自体は実質2〜3文書くだけで意外と簡単に40語を突破できます。✌️
- 「減点されないこと」を最優先する
- 難しい構文を使おうとして文法ミスをするのは損です。フォーマルメールは「簡潔で分かりやすいこと」が美徳とされるため、確実な文法(接続詞 weil の副文など)でスマートにまとめましょう。
まとめ
Goethe B1のSchreiben Teil 3は、覚えるべきテンプレートが決まっているため、対比較的対策が可能なパートです。
- 相手の苗字を間違えない(Herr/Frauの使い分け)
- 挨拶の後は小文字スタート
- フルネームで署名する
- Sieの世界(敬語表現)を崩さない
この4点さえ守れば、内容での大崩れはまずありません。Teil 1やTeil 2に時間を多く残すためにも、Teil 3は10〜15分でサクッとノーミスで書き切る練習を積んでおきましょう。応援しています!
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