ドイツ語の助動詞(Modalverben)6つを解説!使い分け・活用・語順をマスター

助動詞

ドイツ語の助動詞は意味が似ているものも多く、使い分けに迷いやすい文法項目です。

この記事では、ドイツ語でよく使われる6つの助動詞・助動詞的表現について、意味・使い分け・活用・語順・間違いやすいポイントをまとめて解説します。

ドイツ語の助動詞(Modalverben)とは?

ドイツ語の助動詞は、ドイツ語でModalverbenと呼ばれます。

助動詞は、ほかの動詞と一緒に使うことで、動作にさまざまな意味を加えます。

  • ~できる
  • ~してよい
  • ~しなければならない
  • ~するように言われている
  • ~したい

基本的な形は、助動詞 + 動詞の原形 です。

助動詞を使う場合、基本的に助動詞が文の2番目に置かれ、本動詞の原形が文末に置かれます。

ドイツ語でよく使う6つの助動詞・助動詞的表現

ドイツ語では、次の6つをまず覚えておくと便利です。

表現基本的な意味
können~できる
dürfen~してよい
müssen~しなければならない
sollen~するように言われている/~すべき
wollen~したい/~するつもり
möchten~したい/~がほしい

補足

厳密には、möchtenは独立した助動詞ではなく、動詞mögenの接続法Ⅱ式(Konjunktiv II)です。

ただし、初級ドイツ語では「~したい」「~がほしい」という非常によく使う表現として、助動詞と一緒に覚えておくと便利です。

この記事でも、学習上分かりやすいように、möchtenを含めた6つとして扱います。

ここからは一つずつ、意味と例文と活用表を紹介していきます。

① können「~できる」

könnenは、「~することができる」という能力や可能を表します。

例文

Ich kann Deutsch sprechen.
私はドイツ語を話せます。

Kannst du schwimmen?
あなたは泳げますか?

Wir können morgen kommen.
私たちは明日来ることができます。

「能力がある」という意味だけでなく、「状況的に可能」という意味でも使います。

könnenの活用

können
ichkann
dukannst
er/sie/eskann
wirkönnen
ihrkönnt
Sie/siekönnen

② dürfen「~してよい」

dürfenは、許可されていることを表します。

「~してもよい」「~していい」という意味です。

例文

Darf ich hier sitzen?
ここに座ってもいいですか?

Du darfst hier spielen.
あなたはここで遊んでもいいです。

特に注意したいのが、nicht dürfenです。

nicht dürfen「~してはいけない」

Du darfst hier nicht rauchen.
ここでタバコを吸ってはいけません。

nicht dürfenは「禁止」を表します。

dürfenの活用

dürfen
ichdarf
dudarfst
er/sie/esdarf
wirdürfen
ihrdürft
Sie/siedürfen

③ müssen「~しなければならない」

müssenは、義務や必要性を表します。

「~しなければならない」という意味です。

例文

Ich muss heute arbeiten.
私は今日働かなければなりません。

Du musst deine Hausaufgaben machen.
あなたは宿題をしなければなりません。

nicht müssen「~する必要はない」

ここは特に注意しましょう。

nicht müssenは「~してはいけない」ではなく、**「~する必要はない」**という意味です。

Du musst nicht gehen.
あなたは行く必要はありません。

一方、

Du darfst nicht gehen.
あなたは行ってはいけません。

となります。

dürfenとmüssenの否定

ドイツ語意味
Du darfst nicht gehen.行ってはいけません。
Du musst nicht gehen.行く必要はありません。

この2つは意味が大きく違うので、セットで覚えておきましょう。

müssenの活用

müssen
ichmuss
dumusst
er/sie/esmuss
wirmüssen
ihrmüsst
Sie/siemüssen

④ sollen「~するように言われている/~すべき」

sollenは、誰かからの指示・要求・期待などを表すときによく使います。

「~するように言われている」「~すべき」という意味です。

例文

Du sollst deine Hausaufgaben machen.
あなたは宿題をするように言われています。

Ich soll morgen zum Arzt gehen.
私は明日、病院に行くように言われています。

müssenと似ていますが、ニュアンスが異なります。

Ich muss zum Arzt gehen.
私は病院に行かなければならない。

これは、自分にとって必要・義務であるという意味です。

一方、

Ich soll zum Arzt gehen.
私は病院に行くように言われています。

では、誰かからの指示や助言などが含まれています。

sollenの活用

sollen
ichsoll
dusollst
er/sie/essoll
wirsollen
ihrsollt
Sie/siesollen

⑤ wollen「~したい/~するつもり」

wollenは、本人の意思や希望を表します。

「~したい」「~するつもりだ」という意味です。

例文

Ich will Deutsch lernen.
私はドイツ語を勉強したいです。

Wir wollen nach Deutschland reisen.
私たちはドイツへ旅行するつもりです。

ただし、「~したい」と言いたいときには、möchtenも非常によく使います。

wollenの活用

wollen
ichwill
duwillst
er/sie/eswill
wirwollen
ihrwollt
Sie/siewollen

⑥ möchten「~したい/~がほしい」

möchtenは、「~したい」「~がほしい」という意味で使います。

特に、注文や希望を丁寧に伝えるときによく使われます。

例文

Ich möchte einen Kaffee.
コーヒーをお願いします。

Ich möchte Deutsch lernen.
ドイツ語を勉強したいです。

wollenとmöchtenの違い

どちらも「~したい」と訳せますが、使われ方やニュアンスが異なります。

wollen
→ 自分の意思・強い希望・~するつもり

möchten
→ ~したい・~がほしいという希望を丁寧に伝える

例えば、

Ich will einen Kaffee.

よりも、

Ich möchte einen Kaffee.

のほうが、飲食店などで「コーヒーをお願いします」と注文するときの自然な表現です。

möchtenの活用

möchten
ichmöchte
dumöchtest
er/sie/esmöchte
wirmöchten
ihrmöchtet
Sie/siemöchten

助動詞を使った文の語順

助動詞を使う文では、基本的に、

助動詞 → 本動詞の原形

という形になります。

Ich kann Deutsch sprechen.
私はドイツ語を話せます。

Ich muss heute arbeiten.
私は今日働かなければなりません。

Wir wollen morgen nach Berlin fahren.
私たちは明日ベルリンへ行くつもりです。

疑問文の場合

疑問文では、助動詞が文頭に来ます。

Kannst du Deutsch sprechen?
ドイツ語を話せますか?

Musst du heute arbeiten?
今日働かなければなりませんか?

この場合も、本動詞の原形は文末です。

助動詞で間違えやすいポイント

① nicht dürfen と nicht müssen

これは特に重要です。

Du darfst nicht gehen.
行ってはいけません。

Du musst nicht gehen.
行く必要はありません。

「nicht」がついたからといって、単純に反対の意味になるとは限りません。

② müssen と sollen

どちらも日本語では「~しなければならない」と訳されることがあります。

しかし、

müssen
→ 必要・義務

sollen
→ 誰かからの指示・要求・期待

という違いがあります。

③ wollen と möchten

どちらも「~したい」と訳せますが、ニュアンスや使われ方が異なります。

特に注文や希望を丁寧に伝える場合には、

Ich möchte einen Kaffee.

のようにmöchtenがよく使われます。

④ 本動詞も活用してしまう

助動詞を使う場合、本動詞は原形のまま文末に置きます。

❌ Ich kann Deutsch spreche.

⭕ Ich kann Deutsch sprechen.

助動詞を活用したら、本動詞は原形のまま文末へ。

これを基本ルールとして覚えておきましょう。

まとめ

最後に、6つの表現の基本的な意味を整理しておきましょう。

表現基本的な意味
können~できる
dürfen~してよい
müssen~しなければならない
sollen~するように言われている/~すべき
wollen~したい/~するつもり
möchten~したい/~がほしい

助動詞は、意味を覚えるだけでなく、主語に合わせて正しい活用形をすぐに出せることが大切です。

まずは6つの活用を繰り返し練習して、見た瞬間に答えられるようにしていきましょう。

語学学習では、覚えるだけでなくアウトプットの練習も大切です。

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