【ゲーテB1】配点と合格基準を徹底解説!Lesen・Hörenで合格ラインを超えるロードマップ

B1 Lesen

語彙や文法をどれだけ積み上げても、Schreiben(書き取り)やSprechen(話し方)のような明確な「型」が見えにくいのが、Lesen(読解)とHören(聴解)の難しいところです。

本番に向けて、「どこまでやれば確実に合格点に届くのか」という、ゴールの見えないトンネルの中にいるような不安を抱えている方も少なくないはずです。

その不安を解消し、進むべき方向をクリアにするための確実な灯りとなるのが、試験の「採点基準」を正しく把握することです。

試験で何が求められ、どこが評価のポイントになるのか。その客観的な基準を知るだけで、問題へのアプローチの仕方は劇的に変わります。

記事では、ゲーテ試験B1のLesen・Hörenにおいて、迷わず確実に合格ライン(60点)を超えるための実践的なロードマップを解説します。

ゲーテB1試験の「配点」と合格ラインの仕組み

ゲーテB1試験は、A2までとは合否の仕組みが根本から異なります。

最大の違いは、4つの試験(モジュール)が完全に独立している「モジュール制」をとっている点です。

  • A2まで: 筆記(Lesen・Hören・Schreiben)の合計点で合否が決まる(苦手科目を他でカバーできる)
  • B1から: 各モジュールが独立。Lesen、Hörenそれぞれ単体で100点満点中「60点以上」を取らなければ合格になりません。(他科目でのカバーは不可)

ここで知っておくべきなのが、B1におけるLesenとHörenの換算方法です。

  • 実際の問題数: 各30問(1問=1点)
  • 成績表の点数: 各パートの正解数に応じて、100点満点に換算される

目安として、どちらのモジュールも30問中「18問以上」正解できれば、ちょうど60点(合格ライン)に届きます。

完璧を目指して高得点を狙う必要はありません。まずは確実に「18問の正解(6割)」をクリアするための戦略を立てましょう。

Lesen(読解)対策:各Teilの構造と配点

Lesenは制限時間65分、全30問(全5つのTeil、各6問)の構成です。それぞれの特徴と出題形式は以下の通りです。

セクション出題形式問題数配点
Teil 1ブログや体験談などの記事を読み、3択問題に答える6問一問一点
Teil 2新聞や雑誌などの客観的な記事を読み、3択問題に答える6問一問一点
Teil 37つの広告(告知文)と、6人の人物の希望をマッチングさせる6問一問一点
Teil 4あるテーマ(環境、学校など)に対する3人の意見を読み、誰の主張かを割り振る6問一問一点
Teil 5スクールや施設などの利用規約・ルールを読み、3択問題に答える6問一問一点

得点戦略のポイント

  • Teil 3(マッチング): 情報の検索能力が試されるパートです。「Aさんの希望に合う広告はどれか(該当なしの選択肢もあり)」というパズル要素が強いため、B1のLesenの中では比較的スピードを上げやすく、得点源にしやすいセクションです。
  • Teil 1・2・5(3択問題): テキストの分量が増え、抽象的な表現や言い換えが増えます。事実関係の正確な読み取りが必要です。

トータルで30問中18問を確実に拾っていくために、時間配分(65分)を意識し、解きやすいTeil 3などから確実にポイントを積み上げていくのが気持ちに余裕を持たせるコツです。

Hören(聴解)対策:各Teilの構造と「流れる回数」

Hörenは制限時間約40分、全30問(全4つのTeil)の構成です。 Hörenの最大のポイントは、A2と同様に「Teilによって音声が流れる回数が異なる」という点です。

セクション出題形式流れる回数問題数配点
Teil 1日常の短いアナウンスや会話(正しいか間違っているかの2択 5問 + 3択 5問)2回10問一問一点
Teil 2ガイドツアーやラジオ番組などの長い解説(3択問題)1回のみ5問一問一点
Teil 3正誤問題(Richtig / Falsch2択問題)2回7問一問一点
Teil 4討論番組やインタビュー(誰の発言かを3択で選ぶ形式)2回8問一問一点

得点戦略のポイント

  • 最要注意のTeil 2(1回のみ): ここだけは音声が1回しか流れません。B1のリスニングの中で最も聞き逃しのリスクが高いため、音声が始まる前の短い時間(説明が流れている間)に、選択肢のキーワードを素早く先読みしておく必要があります。
  • 2回流れるTeil 1, 3, 4: 1回目で大まかな正解の目星をつけ、2回目で確証を得るというアプローチが可能です。多少聞き取れない単語があっても、2回チャンスがあるため最後まで諦めずに集中を維持しましょう。

Lesenと同様、全30問の中でトータル18問(60点ライン)を死守することが、B1のHörenモジュールを一発でクリアするための堅実なステップとなります。

本番で焦らないための「マークシート」対策

LesenとHörenの解答は、すべて専用の解答用紙(Antwortbogen)に記入します。ここで絶対に知っておくべき「ルール」が2つあります。

1. 間違えたときの「公式な修正方法」

ゲーテ試験は黒または青のボールペンでの記入が必須で、修正テープや消せるボールペンは使用禁止です。

もしマークを間違えた場合は、以下の手順で修正するのが世界共通の公式ルールです。

  1. 間違えたマス(すでに✖をつけた四角いマス)を、ペンで完全に黒く(または青く)塗りつぶす。
  2. 新しく正解にしたい別のマスに、改めて✖をつける。

焦ってグチャグチャに消そうとすると機械や採点官が判別できなくなるため、「間違えたマスは綺麗に四角く塗りつぶす」と覚えておきましょう。

2. マークの「ズレ」を防ぐ解き方

特にHörenは、音声を聞きながら焦ってマークしていくと、1行ずれて大惨事になるケースがよくあります。

おすすめは、問題冊子(Aufgabenheft)の方にまず大きく自分の答えをメモしておき、最後の「解答記入時間(Lesenは時間内、Hörenは試験の最後に約5分間、用紙への転記時間が与えられます)」にまとめて解答用紙に一気に転記する方法です。

問題用紙にメモした番号と、解答用紙の「問題番号」を必ず指差し確認しながら1問ずつマークしていくことで、不注意によるマークミスは完全に防げます。

💻 【補足】PC(デジタル)で受験する方の注意点
ここまでは「紙での受験(マークシート)」を前提にお話ししてきましたが、最近主流になりつつある**「PCでのデジタル受験」**を選ぶ方も多いと思います。

PC受験を予定している、またはどちらにするか迷っているという方は、以下の記事で「デジタル試験の注意点と対策」を完全網羅していますので、必ず事前に目を通しておいてください!
👉 [[【ゲーテ】PC受験デジタル試験の注意点

まとめ

ゲーテ試験B1のLesen・Hörenは、A2に比べてテキストの量も音声の長さも格段にアップするため、ただ闇雲に過去問を解くだけでは「時間が足りない」「集中力が続かない」という壁にぶつかりがちです。

しかし、今回解説した以下の構造を頭に入れておけば、本番の臨み方は大きく変わるはずです。

  • B1は「モジュール制」のため、Lesen・Hörenそれぞれ単体で60点以上(足切りあり)が必要
  • どちらも全30問出題され、合格ライン(60点)を越えるには「18問以上の正解」がボーダー
  • HörenのTeil 2だけは「音声が1回しか流れない」ため、事前の先読み準備が勝負を分ける

正解の型が見えにくいインプット科目だからこそ、こうした「配点と18問正解という基準」を確かな武器にしてください。

次回は、より明確な「型」が存在し、対策次第で点数の貯金を作りやすいSchreiben(書き取り)とSprechen(話し方)の評価ポイントについて解説します。

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